いつも夢を語る少年に大人は言いました

「世の中生きていくには、現実を見なければいけないよ」

そう言われた日から、少年は

夢に生きることができなくなりました

夢に生きるどころか、今を生きることさえできなくなりました


背中を丸め、俯いて歩いていく人の群れを

うつろな目をして、眺めています


それを見た大人は言います

「嫌だわ・・・この子の目には夢や希望もないように見えるわ」


あるときは夢を見るな、と

あるときは夢をもて、と

少年は、夢も今も失いました

明日を夢見る心も目も、どこに行ってしまったんだろう


誰が少年の夢と今を奪ったんだろう

なにが少年自身を殺したんだろう

そして、今、、、明日、、、明後日、、、未来


明日を夢見て、今を失うヒト

今しか見ず、夢を失うヒト

何も見ようとせず、すべてを失うヒト

私達の生きる術は・・・

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